Rhizomatiks Research x ELEVENPLAY のborderを体験してきた #rzmr_border
何してきたの
先週末、Rhizomatiks Research x ELEVENPLAY のborderを体験してきた。
www.rzm-research.com
togetter.com
外から鑑賞するだけのでなく、体験する方でも。
合計720人しか体験できなかったようなので、大変貴重なことだなと思った。
どんなのだったの
システム構成(予想)
別に展示系エンジニアではないのだが、ついつい気になってしまうので、構成機器とかまじまじと見てしまった。
分かったぶんだけの構成機器は以下の感じだった。
- Oculus Rift
- ヘッドフォン
- たぶんバイノーラル音源を良い感じに鳴らすやつ
- WHILL
- かっちょいい電動車椅子。
- 無線制御可能なキャスターが仕込まれた柱状の大道具。
- 多分モーションキャプチャとかでよく使う銀色の球形マーカらしきもの
- WHILL背面上部、Oculus Rift上部、柱の上に存在
- 柱の上のやつが、個体毎に不規則な配置で4つずつくらい置かれていたのが気になった。
体験フロー
以下の様な流れで体験した。
- クロークで荷物預ける。
- もろもろの事前確認書類記入
- Oculus Rift + WHILLで体験
- 体験終了後、体験者用の観覧席に移動し、生身で鑑賞
- この時、フラッシュNGだがスマホによる撮影はOK
どうしようもない感想
感想にもならない感想を述べると、本当にヤバくて、直後のアンケート記入で書きたいことが随分あったような気がしたのだが、
全然言語化できなくて、小学生の一言感想みたいなのを書いてしまったのが若干心残り。
あと、アンケート記入してる時に、多分ビデオカメラの前で感想述べるのを運営の方に誘われたけど、
言語化できないのでアッ……チョット……みたいな反応をしてしまい、断ってしまったのが結構心残り。
それから、説明員さんの個人差なのかもしれないけど、Oculus RiftをOculus Riftだと説明されたのが全員じゃなかったっぽかったのが非常に気になっている。
Unityパーカー着ていったけど、クロークで脱いだからあの説明員のお兄さん見てないはずだし、なんでそれ系わかるマンだと思われたのか……
視聴覚を強烈に上書きされた上で、身体の動作制限、目の前のダンサーが実体なのか虚像なのかもよくわからないまま、
時折タッチされることで、自分の所在が実空間なのか仮想空間なのかという認識をを撹乱されるイメージ。
AR|VR の体験は初めてではないけど、これは今までにない、ヤバい、という感じになった。
空間のイメージだけど、時々昔の真女神転生感があった。
業務のニオイがする感想
所詮現在存在するユーザの仕事向けのシステムは、PCだのMacだのタブレットだのの画面の枷が存在しているので、
ARがより高度なものになりかつコモディティ化したフェーズが来たら、ププーまだ画面に向かって仕事してんの?
みたいな時代がくると面白そう。
実現度はシンギュラリティよりは高そうだけどそんなに高くなさそうで。
ていうかその前に人間がそういうレベルのしょうもない仕事する必要がほとんどなくなりそう。
写真
体験者の被験者感が凄い。
Perfume様からの花。
まとめ
YCATも機会があれば見に行きたいけど遠いな……山口……。
とにかく、某社の社長様のようにヤバいヤバいばっか書いててどうしようもない感想でした。
でも、言語化できないくらいヤバいものだったということだと思う。ヤバい。
ユーザ企業に転職して4年目のエンジニアが、昨今のユーザ企業への人材流入についてそろそろ私見を書き散らしておく
仕事っぽいのは別ブログにした。 1エントリ目から重め。
はじめに
タイトルの通り、SIer->ユーザ企業へのエンジニアやプログラマの人材移動みたいな事について書く。
最近だいぶ観測数が増えてきたなというのと、割とその流れの中では早い方に乗ったので、
相対的に知見がある方だという自覚があるので、アウトプットする。
SIerから外に出ようとしている人の参考になれば幸い。
なお、ここで言うユーザ企業の中には、ベンチャーやスタートアップみたいなのは含まなくて、
もともとなんらかのIT関係以外の事業をやっている会社を指す。
TL;DR
長いので、一応要約というか言いたいこと概要書いておく。
これらが以降の節に全て書いてあるとは限らないが、言いたいことは以下の列挙でほぼ尽くしている。
予防線張るみたいで微妙だが、若干自身のポジショントーク成分があるのは否めない。
- ユーザ企業での内製化はしばらく、おそらく2010年代はトレンドのままと考える。
- ゆえに、ユーザ企業への人材流入は引き続きしばらく続く。
- なんだかんだでクラウドインフラやXaaSがいっぱいあるので、ユーザ企業での内製は一定レベルまでできる。
- ユーザ企業での内製やサービス開発は、既存事業にWebビジネスをプラグインするような形になることがある
- ウェブから事業を始めた企業よりもユーザとのリアル接点にアドバンテージがあり、その点でWebビジネス企業より有利。
- 逆に、既存事業が足かせになるケースもある。会社によって状況異なるのは間違いないので、一概には言えない。
- とはいえユーザ企業の内製メンバだけで出来ることだけで競争力を保てる期間は、良くて数年程度という気がしていて、技術やノウハウを持ったIT企業が息を吹き返す時期がそのうち来る。
- エンジニアはユーザ企業とWebビジネス企業とIT企業(技術を重視している所)を行ったり来たり、あるいは複数同時ワークした方がワークライフバランスもテンションも市場価値も上がる。上がって欲しい。
- ユーザ企業はそういうのしやすい制度や体制を各社で整えてくれ、頼む。
筆者と筆者の所属について
バックグラウンドが若干見えた方が、立場がはっきりするのでちょっと書く。
新卒で独立系中小SIer(中の人たちは割と個性的でとんがってて、平均学歴理系修士みたいなところ)に4年、
2012年に転職し、これ執筆時点でユーザ企業エンジニア4年目。
筆者の現在いるユーザ企業の概要を書く。
- 設立数十年
- 極端な重労働ではないが「現場」のある事業が中心
- 都会を中心に、全国に数十のエンドユーザが訪れる拠点がある
- 総従業員数千人
- 本社人員は総従業員の10数%。IT部門のメンバーは総従業員の2%程度。
筆者は、自社BtoCサービスのバックエンドをやってる。
自己及び自社紹介はここまで。
ユーザ企業人材流入に関するネット上の情報
マクロに見て、エンタープライズ系のIT情報サイトなんかでも、どうやら普通のIT企業からユーザー企業への人材流動の流れが大きくなっている、みたいな記事が出始めた。
焦点を読む - 人材流動化を促すデジタルビジネス、IT業界からユーザーへ大移動始まる:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/531236/091600033/
ミクロに見て、個々のエンジニア各位の情報発信から、そういう流れを追うこともできる。
みなさんご存じ、ひとり内製情シスござ先輩さんとか、
システム内製か外注か、どちらを選択すべきか問題 - GoTheDistance
http://gothedistance.hatenadiary.jp/entry/2015/06/15/135456
"エンジニアの居ない場所に行ってポストを作れさえすれば、割と無双できます。"
という退職エントリのフレーズが印象的だったyancyaさんとか、
退職しました | yancya blog
http://upec.jp/archives/500
1年前に転職しました | yancya blog
http://upec.jp/archives/558
2年前に転職しました | yancya blog
http://upec.jp/archives/635
日経電子版さんを引き合いに出しての言及とか、
ユーザー企業の内製化について - SE Can't Code
http://fixxman.hatenablog.com/entry/2015/09/20/063137
永和システムマネジメントの方が、この辺の人材流動に関してまとまった言及のある、IT人材白書2014について言及している。
IT人材白書2014を読んだ - Qiita
http://qiita.com/kenjihiranabe/items/05ac9fb741edc1ee5276
IT人材白書:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp/jinzai/jigyou/about.html
とにかく、探せばどんどん出てくるという感じ。
何が起こっているのか
企業の分類
以下、前述の参考情報にて言及のある、IT人材白書2014での記述に基づいて、以下の3つに企業を分類し、本記事で使用する。
人材の流れ
永和システムマネジメントの方のQiitaでまとめられていることと、そこで引用されている白書のP67の図より、ざっくり以下の事柄が読み取れる。
- IT企業からWebビジネス企業とユーザ企業へ人材が移動している。
- IT企業からWebビジネス企業への移動が、ユーザ企業への移動よりも絶対量としては多い。
- ユーザ企業へ転職してくる人材は、半分はIT企業出身。Webビジネス企業出身はごく少ない。
- というか、Webビジネス企業から他カテゴリ企業への人材流出は少ない。
なので、IT企業、邪推するにあまり面白くないと思われがちで人月積んでなんぼな分野の中から、
プライベートで勉強したりもの作ってる的なことで最低限の採用要件を満たしつつ、結構な人が出て行っているのであろうかと。
筆者の前職でも、担当技術の分野が面白くない訳ではなかったろうけど、色々あってWebビジネス企業に転職されていく方が結構いて、
転職者の半分以上だったな、という記憶があるので、数の移動の観点では筆者の直観とマッチしている。
最近は資金調達が前より容易になったらしいので、会社辞めてスタートアップにジョインしました事案を大量に観測できる。
こういったスタートアップも増えるし、既存のWebビジネス企業も成熟してきた企業が増えてるし、
IT企業からWebビジネス企業への人材流入は継続するだろうというのはなんとなくだが容易に予想可能である。
ユーザ企業の変容の実態
じゃあ一方でユーザ企業の状況はどうなのというと、以下の様な感じの流れがあったのだと考えている。
- 少数の内製を開始したユーザ企業が、事例を積極的に発表し始める。
- この時点では、1社当たりの内製エンジニアは少数と思われる。
- クラウドやらの普及も有り、インフラを外注しているIT企業にグリップされずに少しずつ内製をし始めるところが増える。
- 自社他社の事例問わず、いけるやんみたいな感触を得始めたユーザ企業が、どんどん内製加速させるために積極的に即戦力人材を中途採用し始める。
- 給与の待遇レンジは中小IT企業以上Webビジネス企業以下という印象値。
- というか、そのユーザ企業あるいはその業界での基準額に準ずるという感じか。
- 某社などは普通のITエンジニアみたいなので600万円下限みたいなオファーをあらゆるチャネルからぶっ込んでくる。マニー重点。
- 待遇、ワークライフバランス、ユーザ企業の既に一定規模で運営されている事業にすぐコミットできる、などに魅力を感じ、転職するIT企業の人材が徐々に増えてきている。
- 結果、複数チームが組める程度のエンジニア体制のユーザ企業が増えてきている。
で、最近はろくに設計できない並未満のエンジニアでも、スパイク的なハイトラフィックをさばくとかつらいことはともかく、
とりあえずなんらかのCRUDするだけのWebインターフェースが瞬殺で作れてしまう時代なので、
なんとなく動いて仕事に使えるアプリケーションが結構さっくり出来てしまう。
あるいはKintoneなどを使ってコードをあまり書かずにさくっと。
そしてExcel+VBAである人のローカルPCだけにしかデータがないという状態を脱しているだけで発生する価値。
まあ、だいたいこういう意外と楽に作れるじゃんという意識で作成したものはバグってるのだが、
納品する物でなく内製なので、指摘されたら社内でごめんねして、データリカバリ含めてさっと直す、
みたいなのが出来る。
若干開発風景の良いところだけを切り取ったような表現だが、過剰な納期プレッシャーや瑕疵担保責任とかこわいフレーズに怯えることなく、
比較的のびのびと、しかしそこそこの速度と品質で開発が出来うる環境を作りやすいと思う。
語尾がぼやかしたのは、もちろん会社、開発チーム、作るもの、
社内ステークホルダー(謎のえらいさんなど社内の直接ユーザ以外を含む)などの環境変数があるので、
一概には言えない、ということである。
ただ、そういう風に持って行きやすいポテンシャルはかなりあるはず。
Webビジネス企業と異なり、24時間365日利益を生み出すシステムをストップさせると、直ちに損失になるが、
ユーザ企業の内製の場合、担当者レベルで少し業務がストップするなどだったりで済むことも少なくはなく、
その間に担当者は他の業務を行えばいいので、直ちに大きな損失は発生しない。
そんな感じで、新しく来た人が作るのは新しいものであることが多く、
新しいものを作る時は技術的しがらみも少ないので、普通のSIerに比べれば普通の開発は普通にしやすい。
この点は、スタートアップに近い部分はあると思う。
もちろんユーザ企業が提供するBtoCのサービスの場合はさすがにもうちょっと厳しい感じになって、
そこは普通のSIerやWebビジネス企業並にちゃんとやる必要は出てくる。
ただ、既存事業にさらに価値を増すようなサービスを作れるのは本当にでかい。
様々なベンチャーやスタートアップがWebサービスを開始し、
いかに認知してもらうかとか、
どうやってリアルとの接点を持たせて浸透させるかみたいなことに苦心しているところもある中、
はじめから会社がよく認知されていたり、
既存事業でリアルとの接点が最初からあるみたいなことがあるので、
いくつかのハードルが撤去されている状況も存在する。
ユーザ企業への人材流入が続く理由
このユーザ企業人材流入トレンドだが、しばらくは続くと考えていて、いくつかそう考えるに至った理由がある。以下に列挙する。
- 内製を本格的に開始したい企業の求人に比して、マッチする人材が不足しているため、求人が継続されるであろうこと。
- SIerにフルスクラッチ外注するにしろパッケージ導入を依頼するにしろ、社外コミュニケーションのオーバーヘッドが惜しいくらいにユーザ企業のビジネスの変容速度が大きくなっていること。
このような感じで、新しく人が増えて内製が一巡してそれを運用して改善して……みたいなサイクルがしばらく続き、
その事例を見た、潜在的に内製をしたい気持ちがあったユーザ企業の人材募集が継続して発生していくのではないかと考えている。
厳密な根拠はないが、流行りの勢いは衰えても5年くらいは続くのではないかと思う。
これについて次節で述べる。
ユーザ企業内製トレンドは失速するのか
前述の様に、しばらくはゆるやかに内製だ内製だ、みたいなのが広まっていくと思うのだが、
多くがいわゆる基幹業務システムの内製になると思っていて、
なんだかんだ業務スピードが上がったり業務改善が進んだりするけど、
本質的に新しい競争力を得るというより、競争力を研いで切れ味を増す、
みたいな感じになる企業が多いと思う。
ところで、筆者が以前から気にかけているガートナーの予測があって、以下に記述がある。
「東京五輪の年には全ての企業が“IT企業”に」、米ガートナーが予測:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131015/511235/
要は、ITを事業のコアに出来ない企業は、
相対的に大した価値が提供できなくなるので早晩市場から退場することになる、
2020年頃にそういうトレンドがはっきりしてくるので、各位心せよ、
というメッセージと理解をしている。
一応、ある程度ガートナーがそのようにリードしようとしている可能性も考えた上で。
ユーザ企業の事業のコアがITになるということは、換言すればIT企業とユーザ企業とWebビジネス企業の境界が曖昧になるということである。
例えば、自動車に関して、GoogleやNVIDIAが車の自動運転を実現しようとしていることは、
IT企業とユーザ企業(ここでは自動車業界の企業)の境界が無くなっていく例のひとつと言える。
NVIDIA、Preferred Networksとディープラーニングにおいて技術提携 | NVIDIA
http://www.nvidia.co.jp/object/nvidia-gtc-2015-preferred-networks-20150918-jp.html
そんなちょっと先の話でなくとも、ECサイト運営企業だったAmazonが、
自社ECサイト運営の為のインフラをドックフーディングして進化させ、
クラウドインフラベンダーとしてもやっていっていることも、
この事象の一例であることを忘れてはいけない。
となると、既存のSIerに外注していたことを内製しただけの、特にITをコアコンピタンスに出来なかったシンプルな内製化ユーザ企業はどうなるのだろうか。
これは本当に妄想に近い予測でしかないが、外注へ回帰するのではないかと考えている。
外注回帰といっても、事務系のシステムは内製でなんとかなるし、差別化のしづらい領域なので、
2015年現在の業務パッケージベンダのような企業ではなくて、
現在スタートアップとしてサービスを開発している企業のような、
なんらかのコア技術を持った企業に、事業創造を技術面含めて総合的にコンサルティングしてもらう形式が出てくるのではないかと考えている。
かつて業務パッケージカスタマイズを発注していたのを、
発注先のコア技術と発注元の事業のシードを融合させてなんかやってもらうことに置き換えたイメージ。
最近は、スタートアップを丸ごと買収して1事業部にしてしまう例があるが、
コア技術を持って競争優位にあるスタートアップも無数にあるわけではないし、
そのうちこういった形態も出てくるのではないか、という程度の考えから膨らませただけであるが。
よって、社内システムを内製だけしているだけでは、全く競争力の増加スピードが足りなくなるフェーズがやってきて、
結局技術を持った他企業に、事業のコアの部分について頼らざるを得ないユーザ企業は出てくるはずなので、
ユーザ企業内製トレンドは失速するのは確実、ガートナーをそのまま信じるならそれを2020年前後にと考える。
じゃあ個々のエンジニアはどう立ち回ればいいのか
強い人ばかりじゃない
何かで圧倒的な技術力(技術力の定義が曖昧なのは置いておいて)を持っているという自負がある人は、
そこにこだわり続けてやっていけば、どこかで大当たりすることがあるかもしれないので、
IT企業や技術力のあるWebビジネス企業で引き続きやっていったらいいのではないかと思う。引き続き。
しかし、筆者のようなエンジニアとして平凡な人間はどうすればいいのかということがあり、
おそらくかなり多くの人が漠然と似たような不安を抱えているのではという気がしている、勝手に。
ユーザ企業で内製してても、平凡な内製だと前述の様に結局外注回帰する可能性がある。
21世紀も20年目になろうかという頃にベンダコントロールだけしていたいか?という問題がある。
もともとクラシックな情シスマインドを持った人ならともかく、
エモい感じで中途としてユーザ企業に入ってきたエンジニアにはつらいのではないだろうか。
IT企業に留まっていても、そこにコア技術がなければ外注回帰の時にユーザ企業に相談相手にもされない。
旧来のままでかつ競争優位の源になる技術が無いIT企業に価値は残っているのか?
# あるところならそれでも大丈夫かも。
ユーザ企業とかのカテゴライズの意味が薄くなる
じゃあWebビジネス企業かー、という感じになるが、
こういった企業の分類が意味を成さなくなるフェーズにおいて、
Webビジネス企業と、Bto[BC]サービスを行って利益を得るようになった一部のユーザ企業は区別できるのか、
という問題もある。
ならば、ユーザ企業で新しくビジネス立ち上げるのもひとつの道かもしれない。
しかし、なかなかユーザ企業のえらいさんに対して、既存事業と異なる毛色の事業を提案して色々やっていくのは、
結構つらい。
実際、ユーザ企業の既存のブランドイメージから極端に乖離したものは承認されないだろうし、
無理に斬新すぎるものを通そうとすれば、じゃあ独立して自分で資金とメンバー集めてやれば?となる。
結局どうするんだよ
色々書いたが、5年先の事など明確にはわからない。
ただ、現状の情報から考えるに、平凡な能力のエンジニアが将来いい感じでやっていくには、
IT企業で技術を磨き、
Webビジネス企業で自社サービス・プロダクトをやっていく方法を身につけ、
ユーザ企業で身につけた技術の実力と、自社サービスを回した実績と実践方法を使って、ITをコアにした事業立ち上げる、
そしてこれらをマルチプルワークでやっていく、
という風な経験を積んでいることを理想とすればいいのでは、と考える。
もちろんこんなのを全部同時に出来る人は完全におかしいというか、こういうことに悩む間もなく事業を立ち上げてしまうような人間だと思うので、
このカテゴライズの異なる組み合わせ2つの企業に半分ずつコミットし、
広くそこそこの深さの経験をし、渡り歩き、技術顧問的な立ち回りができる人間になる、
というのが現実に対する近似解と考える。
なかなか、ハーフコミットを許容する企業は少ないかもしれないが、
技術以外の事業運営や経営に興味があるエンジニアの絶対数が少ないと思われるのならば、
そういった制度を一斉に導入して、こういう人材を100%コミットさせて抱え込まないことが、
ひいてはユーザ企業全体の進化の速度を上げるのではないだろうか、と考える。
でないと、他の巨人に食われちゃうよ?